「終活を始めようと思っているけど、何から手をつければいいかわからない」と感じていませんか?
エンディングノートは、自分の希望や大切な情報を書き残しておくノートです。 書いておくことで、もしものときに家族が困らずに済み、自分の意思を伝えることができます。
この記事では、エンディングノートとは何か、何をどのように書けばよいかを解説します。 「難しそう」と感じている方も、この記事を読めば気軽に書き始められます。
エンディングノートとは
エンディングノートとは、自分の人生の記録や、もしものときに備えた希望・情報を書き留めておくノートのことです。書く内容も形式も自由で、決まったルールはありません。
終活を始める第一歩として取り組む方が多く、書くことで自分の気持ちや現状を整理するきっかけにもなります。
遺言書との違い
エンディングノートと遺言書は、似ているようで性格が大きく異なります。
遺言書は法的な効力を持つ文書で、財産の分配など法律上の手続きに使われます。 一方、エンディングノートに法的な効力はありません。 ただし、葬儀の希望や延命治療への意思、家族へのメッセージなど、遺言書では書けない内容を自由に残せます。
ちょっとしたポイント
エンディングノートと遺言書は、どちらか一方ではなく併用するのが理想的です。 財産に関することは遺言書、気持ちや希望はエンディングノートと使い分けると、家族に確実に意思を伝えられます。
エンディングノートに書く内容

エンディングノートに書く内容は大きく6つに分けられます。 すべてを書く必要はありません。書けるところから少しずつ記入していきましょう。
自分の基本情報
氏名・生年月日・血液型・本籍地など、基本的な個人情報を記録します。 保険証や年金手帳の保管場所も書いておくと、家族が手続きをする際に役立ちます。
医療・介護に関する希望
延命治療を希望するかどうか、介護が必要になった場合にどこで過ごしたいかを書きます。 判断能力があるうちに意思を示しておくことで、家族が難しい決断を迫られるときの助けになります。
財産・お金に関する情報
銀行口座・保険・不動産など、財産に関する情報をまとめます。 口座番号や保険証券番号、担当者の連絡先などを書いておくと、家族が手続きをスムーズに進められます。
確認の仕方
通帳・保険証券・不動産の権利証など、書類の保管場所もあわせて記入しておきましょう。 書類の場所がわからないと、家族が手続きに時間がかかることがあります。
葬儀・お墓に関する希望
葬儀の規模(家族葬か一般葬か)、宗派、お墓の希望などを記録します。 「公営斎場を使ってほしい」「費用はなるべく抑えてほしい」といった具体的な希望を書いておくと、家族の判断が楽になります。
デジタル関連の情報
スマートフォンのパスコード、メールアカウント、SNSのアカウント情報などをまとめます。 近年は「デジタル遺品」の整理が家族の負担になるケースも増えているため、重要度が高まっています。
家族・友人へのメッセージ
感謝の気持ちや、伝えておきたいことを自由に書きます。 エンディングノートならではのセクションで、書いた本人にとっても気持ちを整理するよい機会になります。
書き方のポイント
エンディングノートを書くときに意識したいポイントを3つ紹介します。
完璧を目指さない
すべての項目を埋めようとすると、途中で止まってしまいがちです。 書けるところだけ書いて、残りは後から追加するくらいの気持ちで始めましょう。 空欄があっても問題ありません。
定期的に見直す
エンディングノートに書いた情報は、時間とともに変わることがあります。 銀行口座や保険の内容が変わったとき、引っ越したときなど、節目ごとに見直す習慣をつけましょう。 1年に1回、誕生日や年末などタイミングを決めておくと続けやすいです。
鉛筆または消せるボールペンで書く
内容が変わることを前提に、消して書き直せる筆記具を使うのがおすすめです。 修正テープを多用すると読みにくくなるため、鉛筆か消せるボールペンが実用的です。
いつ書き始めればいいか
エンディングノートは、元気なうちに書き始めるのが理想です。 「まだ早い」と感じる方も多いですが、書ける状態のときに書いておくことが大切です。
書き始めるきっかけとして多いのは、定年退職・子供の独立・身近な人の死・健康診断での異常発見などです。 「何か気になることがあった」というタイミングが、エンディングノートを始める自然なきっかけになります。
年齢に関係なく、40代・50代から書き始める方も増えています。 早く書いた分だけ、見直しや加筆の時間が生まれます。
知っておくと安心
「縁起でもない」と感じる方もいますが、エンディングノートは死の準備ではなく「自分の人生を整理するもの」です。 書くことで、今の自分にとって大切なものが見えてきます。
どこで手に入るか
エンディングノートは、次の方法で入手できます。
市区町村の窓口で無料配布しているケースがあります。 大津市でも配布していることがあるため、まず市役所や地域包括支援センターに確認してみましょう。
書店や文具店でも販売されています。 項目が整理されており書きやすいものが多く、1,000〜2,000円程度が相場です。
インターネットで無料テンプレートをダウンロードして使う方法もあります。 自分でカスタマイズしやすく、パソコンやタブレットで管理したい方に向いています。
書いた後にすること

エンディングノートを書いたら、保管場所と存在を家族に伝えておきましょう。 本人しか場所を知らないと、いざというときに見つけてもらえない可能性があります。
保管場所は、自宅の目につきやすい場所(引き出しや本棚など)が現実的です。 金庫に入れると安全ですが、鍵の場所も合わせて伝えておく必要があります。
「エンディングノートを書いた」と家族に一言伝えておくだけでも、家族の安心につながります。 内容をすべて見せる必要はありません。存在を知っておいてもらうことが大切です。
よくある質問
まとめ:まず1項目から書き始めてみよう
この記事では、エンディングノートの基本と書き方について解説しました。
ポイントは以下の3つです。
エンディングノートは自由に書けるノートで、法的な効力はありません。 遺言書とは役割が異なり、気持ちや希望を自由に残せるのが特徴です。
書く内容は個人情報・医療の希望・財産・葬儀の希望・家族へのメッセージなど6つに分けられます。 すべて書く必要はなく、書けるところから始めるのが長続きのコツです。
書いたら保管場所を家族に伝えておくことが最も大切です。 存在を知っておいてもらうだけで、家族の負担を大きく減らせます。
「完璧に書こう」と思わず、まず1項目だけ書いてみることをおすすめします。

