初めて喪主を務めることになり、葬儀の流れが分からず不安に感じていませんか?
葬儀は臨終から通夜、葬儀式、火葬、初七日、四十九日と段階的に進みます。 全体の流れを把握しておけば、落ち着いて対応できます。
この記事では、臨終から四十九日までの葬儀の流れを時系列で解説します。 各段階で喪主がやるべきことや所要時間も詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
葬儀の流れ全体像|8つの段階
葬儀の流れは、臨終から四十九日法要までを指します。 臨終から火葬までは通常3〜5日で完了し、その後、初七日、四十九日と法要が続きます。 全体で約50日間のプロセスとなります。
葬儀全体は以下の8つの段階に分けられます。
医師による死亡確認、葬儀社への連絡、ご遺体の搬送と安置を行います。
葬儀の形式、日程、予算を決定し、訃報連絡の準備をします。
ご遺体を棺に納める儀式を行います。
親族や関係者が集まり、故人と最後の夜を過ごします。
故人との最後のお別れをし、出棺します。
告別式の後、火葬場でご遺体を火葬し、骨上げを行います。
最近は火葬当日に行う「繰り上げ初七日」も増えていますが、寺院の考え方によって繰り上げはNGなので、確認が必要です。
故人の成仏を願う重要な法要です。
臨終から安置まで|最初の24時間にやること

ご家族が亡くなった直後は、悲しみの中でも多くの対応が必要になります。 落ち着いて、ひとつずつ進めていきましょう。
臨終の確認と死亡診断書の受け取り
病院で亡くなった場合、医師が死亡を確認し、死亡診断書を発行します。 死亡診断書は葬儀や各種手続きに必要な重要な書類です。 原本は1通しか発行されないため、必要に応じてコピーを取っておきましょう。
自宅で亡くなった場合は、かかりつけ医に連絡します。 かかりつけ医がいない場合や、事故や突然死の場合は、まず警察に連絡してください。
葬儀社への連絡
死亡確認後、できるだけ早く葬儀社に連絡します。 葬儀社は24時間対応しているところがほとんどです。
事前に葬儀社を決めていない場合でも、病院から紹介してもらえます。 ただし、落ち着いてから自分で選ぶこともできるので、焦る必要はありません。
ご遺体の搬送と安置
葬儀社が決まったら、ご遺体を搬送します。 搬送先は、自宅、葬儀社の安置施設、または民間の安置施設から選べます。
自宅安置の場合は、故人とゆっくりお別れできるメリットがあります。 葬儀社や安置施設の場合は、24時間体制で管理してもらえる安心感があります。
安置後、枕経(まくらぎょう)という短いお経をあげることもあります。 これは宗派や地域によって異なるため、葬儀社や菩提寺に確認しましょう。
ちょっとしたポイント
病院で亡くなった場合、病院から「早くご遺体を搬送してください」と言われることがあります。 これは病院の都合によるもので、必要以上に急ぐ必要はありません。 落ち着いて葬儀社を選び、納得してから搬送の手配をしましょう。
葬儀の打ち合わせ|安置後すぐに行うこと
安置が済んだら、葬儀社との打ち合わせを行います。 通常は安置した当日または翌日に行います。
葬儀の形式を決める
まず、どのような形式の葬儀を行うか決めます。 主な葬儀の形式は以下の通りです。
家族葬
親族や親しい友人のみで行う小規模な葬儀です。 参列者は10〜30名程度で、ゆっくりとお別れができます。
一般葬
親族だけでなく、友人、知人、会社関係者など、広く参列者を受け入れる葬儀です。 参列者は50名以上になることもあります。
一日葬
通夜を行わず、葬儀式と火葬のみを1日で行う葬儀です。 高齢の方や遠方からの参列者が少ない場合に選ばれます。
直葬(火葬式)
通夜も葬儀式も行わず、火葬のみを行う最もシンプルな形式です。 費用を抑えたい場合や、故人の遺志による場合に選ばれます。
葬儀の形式によって、費用や準備内容が大きく変わります。 故人の遺志やご家族の意向、予算を考慮して決めましょう。
日程を決める
葬儀の日程は、遺族の希望、火葬場の空き状況、式場の空き状況、宗教者の都合を考慮して決めます。 一般的には、亡くなった翌日または翌々日に通夜、その翌日に葬儀式と火葬を行います。
友引は六曜の一つですが、本来仏教とは無関係であり、「友引」という漢字自体が当て字です。 そのため、宗教的には葬儀を避ける理由はありません。 ただし、地域によっては友引を避ける習慣が残っている場合もあります。
また、火葬場が友引を休業日としている地域もあるため、日程調整の際に確認が必要です。
予算を決める
葬儀社から見積もりをもらい、予算を決めます。 見積もりには、式場使用料、祭壇費、棺代、火葬料、飲食費などが含まれます。
不明な点や追加費用が発生する可能性がある項目は、必ず確認しましょう。 後から予想外の費用が発生するトラブルを避けるためです。
訃報連絡の範囲を決める
誰に訃報を連絡するか、範囲を決めます。 すぐに連絡すべき人(親族、親しい友人)と、日程が決まってから連絡する人(会社関係者、知人)を分けて考えましょう。
家族葬の場合は、参列をお願いする方のみに連絡し、その他の方には葬儀後に事後報告することもあります。
確認の仕方
葬儀社の見積もりを確認する際は、「この金額以外に追加費用は発生しますか?」と必ず質問しましょう。 飲食の人数変更や、オプションの追加など、後から費用が増えるケースがあります。 明確に答えてもらえる葬儀社を選ぶことが大切です。
納棺|通夜の前に行う大切な儀式

納棺は、ご遺体を棺に納める儀式です。
通夜の当日、安置期間中に行われることが一般的です。
納棺とは
納棺の内容は、葬儀社やオプションサービスによって大きく異なります。
基本的には、ご遺体を清め、身支度を整えて棺に納めるという流れです。
湯灌(ゆかん)という、ご遺体を洗い清める儀式を行うこともあります。
湯灌は故人の生前の汚れを洗い流し、清らかな姿で旅立っていただくという意味があります。
ただし、湯灌は追加費用がかかることが多く、希望する場合は葬儀社に確認しましょう。
納棺で家族ができること
納棺の際、ご家族は故人の周りに思い出の品や好きだった花などを入れることができます。
故人が愛用していた品や、一緒に旅立ってほしいものを選びましょう。
ただし、金属製品やガラス製品など、火葬できないものは入れられません。
何を入れられるかは、葬儀社に確認しながら進めてください。
納棺は、ご家族が故人との最後の時間をゆっくり過ごせる大切な儀式です。
故人に触れ、語りかけることで、お別れの実感が湧いてきます。
納棺から通夜まで
納棺が終わると、棺の蓋を一旦閉めますが、通夜や葬儀式の際に再び開けて、故人と対面することができます。
最後の対面は、出棺前の「お別れの儀」で行われるのが一般的です。
納棺から通夜までの間は、ご家族が故人とゆっくり過ごす時間です。
自宅安置の場合は、故人の側で語りかけたり、思い出を振り返ったりすることもできます。
ちょっとしたポイント
湯灌や死化粧などのサービスは、葬儀社によって内容や料金が異なります。
見積もりの段階で、何が含まれているか、追加費用はいくらかを確認しましょう。
必要なサービスを選び、予算に合わせて調整することが大切です。
通夜|亡くなった翌日または翌々日

通夜は、親族や関係者が集まり、故人と最後の夜を過ごす儀式です。 一般的には、亡くなった翌日または翌々日の夕方から夜にかけて行われます。
通夜の流れ
通夜は以下のような流れで進みます。
参列者が到着し、受付で芳名帳に記名し、香典を渡します。
僧侶が入場します。
通夜式が開式し、僧侶による読経が開始されます。
喪主、遺族、親族、一般参列者の順に焼香を行います。
読経が終わると、僧侶が退場します。
喪主が参列者に向けて、感謝の挨拶を行います。
通夜式が閉式となります。
参列者に食事やお酒を振る舞います。 これは故人を偲び、参列者をもてなす意味があります。
通夜の儀式そのものは開式後1時間程度で終わります。 通夜振る舞いを行う場合は、さらに1〜2時間かかることもあります。
喪主の役割
通夜では、喪主として以下の役割があります。
挨拶
通夜の最後に、参列者へのお礼の挨拶を行います。 簡潔に、感謝の気持ちを伝えましょう。
僧侶への対応
僧侶への挨拶やお布施の手配を行います。 お布施の金額は、葬儀社や菩提寺に確認しましょう。
参列者への対応
参列者からのお悔やみに対して、感謝の言葉を伝えます。
ちょっとしたポイント
通夜振る舞いは、すべての参列者が参加するわけではありません。 親族や親しい関係者のみが参加することが多く、一般参列者は辞退されることもあります。 無理に引き止める必要はなく、参加したい方に参加していただく形で問題ありません。
葬儀式と出棺|通夜の翌日
葬儀式は、故人との最後のお別れをする儀式です。 通夜の翌日、午前中に行われることが一般的です。
葬儀式の流れ
葬儀式は以下のような流れで進みます。(宗派によっては流れが変わる場合があります。)
参列者が到着し、受付で芳名帳に記名します。
僧侶が入場します。
葬儀式が開式し、僧侶による読経が開始されます。
故人と親しかった方からの弔辞を読み上げたり、弔電を紹介したりします。
喪主、遺族、親族、一般参列者の順に焼香を行います。
喪主が参列者に向けて、感謝の挨拶を行います。
葬儀式が閉式となります。
参列者が棺の周りに集まり、故人との最後のお別れをします。 献花や、故人が好きだった花を棺に入れることもあります。
棺を霊柩車に乗せ、火葬場へ向かいます。 参列者は、故人を見送ります。
葬儀式全体の所要時間は1〜2時間程度です。
葬儀式と通夜の違い
通夜は夜に行われ、親しい関係者が集まる儀式です。 葬儀式は日中に行われ、より多くの参列者を受け入れる公式な儀式です。
一般の参列者は、通夜か葬儀式のどちらか一方に参列することが多いです。 遺族や親族は、両方に参加するのが一般的です。
実務のヒント
喪主の挨拶は、事前に原稿を用意しておくと安心です。 1〜2分程度の短い挨拶で問題ありません。 参列者への感謝の気持ちと、故人への想いを簡潔に伝えましょう。
火葬と骨上げ|葬儀式の後

葬儀式が終わったら、火葬場へ移動します。 遺族や親族は、マイクロバスや自家用車で同行します。
火葬の流れ
火葬は以下のような流れで進みます。
火葬場に到着したら、火葬炉前の小さな部屋に案内されます。
火葬炉の前で、僧侶が最後のお経をあげます。 これを「納めの式」といいます。
火葬が始まります。 火葬には1〜2時間かかるため、その間、遺族は控室で待機します。
火葬が終わったら、遺族で骨上げを行います。 骨上げとは、故人のお骨を骨壺に納める儀式です。 足の骨から順番に拾い上げ、最後に喉仏の骨を納めます。
火葬が終わると、火葬許可証に火葬済みの印が押され、「埋葬許可証」として返却されます。 埋葬許可証は、納骨の際に必要になるため、大切に保管してください。
分骨をされた場合、「分骨証明書」も受け取りましょう。
知っておくと安心
大津市には、大津聖苑と志賀聖苑の2つの公営斎場があり、どちらにも火葬場が併設されています。 公営斎場で葬儀を行う場合、式場から火葬場への移動がスムーズで、費用も抑えられます。
葬儀後の法要|初七日から四十九日まで

火葬が終わった後も、初七日、四十九日といった法要が続きます。 それぞれの法要の意味と流れを確認しておきましょう。
初七日法要
初七日法要は、故人が亡くなってから7日目に行う法要です。 最近は火葬当日に「繰り上げ初七日」として行うことも増えています。 ただし、寺院によっては本来の7日目に行うことを推奨する場合もあるため、菩提寺に確認しましょう。
繰り上げ初七日は、遠方からの親族が再度集まる負担を減らすための配慮です。 火葬後、精進落としの前に行われることが多いです。
精進落とし
精進落としは、初七日法要の後に行われる会食です。 僧侶や参列者をもてなし、故人を偲びながら食事をします。
精進落としでは、喪主が簡単な挨拶を行います。 参列者への感謝の気持ちを伝え、食事を楽しんでいただくよう促しましょう。
四十九日法要
四十九日法要は、故人が亡くなってから49日目に行う重要な法要です。 仏教では、故人は四十九日で成仏すると考えられています。
四十九日法要では、親族を招いて読経と会食を行います。 また、このタイミングで納骨を行うことも多いです。
四十九日法要の準備は、日程調整、会場の手配、案内状の送付などが必要です。 法要の1〜2週間前には案内状を送るようにしましょう。
その他の法要
四十九日以外にも、以下のような法要があります。
三十五日法要
三十五日法要は、四十九日(七七日)までの七日ごとの法要の一つです。 地域や状況によっては、三十五日を忌明けとする場合もあります。
百か日法要
亡くなってから100日目に行う法要です。
一周忌、三回忌
一周忌は1年目、三回忌は2年目(満1年)に行う法要です。
これらの法要は、故人を偲び、供養する大切な機会です。
よくある疑問
四十九日法要には、親族全員を呼ぶべきでしょうか? 一般的には、親族や故人と親しかった方を招きます。 人数が多い場合は、近い親族のみに限定することもあります。 家族で相談して、無理のない範囲で決めましょう。
よくある質問
まとめ:葬儀の流れを把握すれば安心して進められる
この記事では、臨終から四十九日までの葬儀の流れを解説しました。
ポイントは以下の3つです。
葬儀は臨終→安置→通夜→葬儀式→火葬→法要と段階的に進みます。
臨終から火葬までは3〜5日、四十九日まで含めると約50日のプロセスです。
各段階でやるべきことは明確で、葬儀社がサポートしてくれます。
初めての喪主でも、全体の流れを把握しておけば落ち着いて対応できます。 不安なことがあれば、葬儀社に遠慮なく相談してください。

